幸者堂
転生探偵と自由落下の少女

第2章 アルフヘイムの悲劇 ジョコーソ家の秘密 · 第4.5話

ある日の日記

ジョコーソ家の一件を終え、俺はエリーゼに何かしら特別なものがあるのではないかと疑い出した。 エリーゼには何か重要な過去があるのではないだろうか。 記憶がない事。 空から降って来た事。 手に激しい火傷の跡がある事。 強い魔力を秘めている事。 エリーゼの両親がメタリカに行方不明の届けを出していない事。 魔犬が近くにいたヴンシュを無視して飛びかかったのがエリーゼであった事。 全てが気になる。きっと、何か理由があるはずなのだ。  ……馬鹿馬鹿しい。今夜はゆっくりピアノを弾いて休もう。  俺はこの日記のページを破って暖炉に投げ込んだ。